転機
この仕事、美容をはじめて、6年経つ。
少しづつやっていることは変わっているかもしれないけれど、根本的に変わらないものの中の一つに手荒れがある。
肌が弱く、仕事を始めてからというものの、手の痛みがすぐに頭角を現してきた。
最近は蓄積されたからなのか自分でも見るに耐えないほど荒れていて、悲しさを感じる。
「これは、いかん」と、上司に言われ、少しの間制限をして施術しておりました。
今まで皮膚科を何度か変えて、変えても特に変わらず痒く痛い毎日が続いていた。
が、ようやく合う皮膚科が見つかった。
ひたすらやっていた仕事も制限した。
飲み薬を結構たくさん飲んでいるからおそらくステロイドが入っているんだと思うけれど、手のひらも指も全部あれて手を握ると真っ赤に血で染まっていた私の手はたったの1週間でいまとても綺麗。嬉しい。
自分の傷がない手はこんなにも気持ちいいんだなと手の温もりと柔らかさを感じて幸せになる。
お湯もハンドソープもなにもかもしみていた手はネイルもできるようになって先端に輝きが生まれた。
薬を飲んでいるから、仕事をやめない限り一時的なものなのかもしれないけれど、手は好きな人以外にも基本人に見られたくなくてずっとコンプレックスでとても辛かった。
何かを隠して生きているのはとても苦しい。
毎日で度々訪れる瞬間になるとすっと息を殺して気がつかないでほしいと願う日々、泣きそうになる。
今とても自然でいられることがどんなに幸せなんだろうか。仕事をかえたら、こんな思いもしなくて済むのだろうけれど、好きでやっている仕事だ、言い訳はしないと決めているが、無理はしなくてもいいと思った。大丈夫です といい続けた6年間、おやすみしてみようと考えを少し曲げることで結果は変わるのだと知った。
そして、家を出る準備をはじめた。
ようやく家が決まって、入居できるようになった。
新しい家はとても気に入っている
少しだけ広くて窓が大きくて、日当たりが良い、天井が高くてロフトがあり、天窓がある。
天気がいい日は気持ちがいいんだろうなと思う。
まだ家具がないので住めないけれど、これから良い日が送れるように願いをこめて初日にお香を焚いてから、床を貼った。
木のフローリングはモルタル風の床を貼ることでガラリと雰囲気が変わる。
好きな色で囲まれた部屋。家を出る準備をしながら1人でえっへんと誰かに自慢したくなる。よい生活が出来たらいいなあ
と浮かれて思っていたけれど、
引っ越し当日に携帯が壊れた。
電波が入らなくなってしまってあんなに毎日使っていたものは使えなくなるとただの鉄に見えた。
思いの外の出費だけど、xsに変えた。
写真が綺麗なのと大きく重い。
片手だけ筋肉痛になってしまうんじゃないかと思う。高い買い物、大事にしよう。
色んなことがあった9月、10月も頑張ることがあるのでゆるく頑張ろう。